レジでの売上を伸ばすカスタマーディスプレイ(CFD)活用アイデア5選
カスタマー向けの画面は、購買意欲が100%に達している客層にアプローチできる唯一の広告スペースです。リアルタイム注文の可視化、スマートなチップ選択画面、1点追加提案、ロイヤルティ会員登録、待機中のプロモーション表示という、CFDを最大限に活用する5つの方法をご紹介します。

カスタマーディスプレイ(CFD:レジカウンターでお客様側を向いている2つ目の画面)は、レジでの売上を増やす最も手軽な方法です。なぜなら、すでに購入を決めた唯一の顧客層に対して直接アプローチできるからです。多くの店舗ではこれを単なるデジタルレシートとしてしか使っていませんが、それでは店内で最も目立つ画面を無駄にしていることになります。カウンター上の貴重なスペースを最大限に活かす5つの方法をご紹介します。
1. 合計金額だけでなく、注文内容をリアルタイムで表示する
CFDの最も基本的な役割は、売上に直結する部分でもあります。それは、商品のスキャンに合わせて商品名、価格、割引が画面に表示される様子をリアルタイムで顧客に見せることです。これにより、支払い前に間違いに気づくことができ、後からの返金処理やトラブルを防げます。また、プロモーションの適用もその場で可視化されるため、「本当に割引されたのだろうか」という不安を残さずに済みます。
透明性の高さは、お客様の購買意欲を促します。支払内容を正確に確認できることで取引に対する不信感がなくなり、ついで買いの提案にも応じやすくなります。この信頼効果こそが、カスタマーディスプレイがブランド化されたPOS体験のキーとなる理由であり、画面は店舗側に隠し事がないことの証明となります。
2. 適切な方法でチップを提案する

カウンター接客ビジネスにおいてチップ選択画面は売上増加に貢献してきましたが、一方で「チップ疲れ」も生じるようになりました。Bankrateの2025年6月の調査によると、アメリカ人の38%が事前に選択肢が提示されるチップ画面に不快感を覚えており、27%はそうした画面を見るとチップの額を減らすか、まったく払わないと回答しています¹。問題は提示画面そのものではなく、配慮のないデフォルト設定にあります。
チップ画面が好印象を与えるか反感を買うかを分ける3つの設定をご紹介します(上記の数字は記事執筆時点のものです。チップに関する文化や傾向は急速に変化します)。
パーセンテージと金額の両方を同時に表示する。『International Journal of Hospitality Management』の2026年の研究によると、パーセンテージと固定金額の両方が表示されている場合、顧客がチップを支払う確率が高まることが分かっています²。
客単価に合った選択肢を設定する。6ドルのコーヒーに対して25%のデフォルト設定は強引な印象を与えますが、90ドルのディナーであればごく自然に受け入れられます。
スキップ(不要)ボタンを分かりやすく配置する。「チップなし」のボタンを見つけにくい場所に隠すと、今日のチップは1件増えるかもしれませんが、常連客を失う原因になります。
3. 決済時に「ついで買い」の商品を1点だけ提案する
レジ横のお菓子コーナーが成果を上げてきたのは、レジを待つお客様に対して1つの小さな提案をしていたからです。CFDはまさにデジタル版のレジ横コーナーです。決済の直前に、関連性のある低価格の商品を1点だけ画面に表示します。コーヒーなら焼き菓子、おもちゃなら乾電池、ブーツならお手入れセットなどです。
1つの提案、ワンタップでの「はい / いいえ」の選択。複数のアップセルメニューを一度に見せると押し売りに感じられますが、1つの提案であれば気配りの利いたサービスに感じられます。週替わりで提案商品を変え、セット率(アタッチレート)を確認し、反応の悪い商品は入れ替えましょう。
4. 決済処理中に顧客との関係性を構築する
カード決済の処理にかかる数秒間の「待ち時間」を有効活用しましょう。CFDを使って電話番号でのロイヤルティプログラム(ポイント会員)への登録を促したり、紙の代わりにメールやSMSでの電子レシート送付を提案したりできます。これにより、一回限りの来店客を、翌月以降もリピートを促進できる顧客データへと変換できます。
これは本記事の中で最も効果の高いアイデアです。なぜなら、今日の客単価を上げるだけでなく、将来の来店回数そのものを増やせるからです。レジで決済を受け付けるという基本操作は何も変わりません。支払いのわずかな合間に価値あるアクションを組み込むだけです。
5. レジの待機時間を活用して告知を行う

お客様が並んでいない間、多くのCFDはロゴを表示したままになっています。これは店内で最も注目が集まる場所にある広告スペースを無駄に放置しているようなものです。代わりに、ギフトカード、今週のセット商品、近日開催のイベント、新着商品などをスライドショー形式で順番に表示させましょう。1スライドにつきメッセージは1つ、大きな文字でシンプルに見せるのがコツです。
ブランドイメージを統一することも重要です。看板やパッケージと調和した画面デザインは、質の高い店舗運営を行っているという信頼感を与えます。これは店内全体でPOSのビジュアルアイデンティティを重視すべき理由と同じです。
では、CFDはどのようにしてレジでの売上を伸ばすのか?
単なるレシート表示ではなく、「販売ツール」として機能させることです。注文内容をリアルタイムで確認し、適切なデフォルト設定でチップを提示し、ついで買いの1品を提案し、決済の待ち時間で顧客情報を取得し、待機時間には宣伝を行う。店舗を広くしたり、スタッフを増やしたり、来店客数を増やす必要はありません。今いるお客様からの売上を最大化することができるのです。
基本原則:顧客向け画面に合計金額しか表示されていないなら、それはただのレシートです。売上に貢献する画面に変えましょう。
チェックアウト体験(会計プロセス)は、提供された初期設定のまま使う必要はありません。Finalでは、画面を含めたチェックアウトプロセス全体を、柔軟なプロンプトベースのビルダーで設計できます。設計されたチェックアウトの実際のイメージについては、Final POSのご紹介で簡潔にまとめています。
よくある質問
POSにおけるCFDとは何ですか?
CFDとはカスタマーディスプレイ(Customer-Facing Display)の略で、レジカウンターでお客様側を向いている2つ目の画面のことです。注文内容、価格、割引、チップの選択肢、決済状況をリアルタイムで表示します。
チップの画面表示はお客さんに嫌がられますか?
嫌がるお客様もいます。Bankrateの2025年の調査では、アメリカ人の38%が事前に提示されるチップ画面に不快感を覚えており、27%は提示されるとチップを減らすか支払わないと回答しています。ただし、客単価に適したデフォルト金額を設定し、スキップ(不要)ボタンを分かりやすく表示することで、不満の大部分を防ぐことができます。
レジに人が並んでいない時、カスタマーディスプレイには何を表示すべきですか?
ギフトカード、季節のセット商品、イベント情報、新着商品などのプロモーションを順次表示するのが効果的です。店内でも最も目立つ場所にある画面なので、待機時間を無料の広告スペースとして活用しましょう。
カスタマーディスプレイには専用のハードウェアが必要ですか?
必ずしもそうとは限りません。多くの据え置き型決済端末には顧客向けのタッチスクリーンが搭載されていますし、2台目のモニターやタブレットをお客様に向けて設置する構成もあります。
カスタマーディスプレイはどのようにしてレジでの入力ミスを軽減しますか?
商品がスキャンされるたびにお客様自身が商品名、価格、割引を確認できるため、会計後に返金処理やトラブルが発生する前に、支払い前の段階でミスを発見できます。
